[DVD BOOK]オペラ「聖徳太子」
A4函入り
初版年月日:2021/01/20
ISBN:978-4-8133-2582-6
税込定価:5,072円
オペラ「聖徳太子」は、
厩戸皇子を神格化することなく、
苦悩と挫折を繰り返しながらも、
理想を持ち続けた等身大の人間として見つめ直すことで、
その魅力とは何であったかを探るものです。
古代日本に生を受け、
国造りの基礎を築こうとした厩戸皇子(聖徳太子)は、
人間離れした多くの説話と霊験話とともに、
現代まで私たちの生活の中に生き続けています。
権力闘争や皇位継承をめぐる争いに
明け暮れていた人々の中にあって、
厩戸皇子は弱い立場の民衆に思いを馳せ、
和と慈悲の精神のもとに、
あるべき理想の国家を実現しようとしました。
このオペラでは、情感のうねりや心の機微を
際立たせる手法によって、
神格化された聖徳太子を、
苦悩し挫折しながらも理想を持ち続ける
等身大の人間として見つめ直し、
新たな太子像として描いています。
豪族が権力闘争を繰り広げる中、蘇我氏と物部氏の対立は激しさを増します。
物部氏を倒した蘇我馬子は、大きな権力を手にし、
蘇我王朝を築こうと野望に燃えます。
天皇である泊瀬部大王を軽んじ、
ついには刺客を差し向け暗殺してしまいます。
厩戸皇子は馬子のやり方に不安を感じ、2人の間に溝が深まります。
刀自古は斑鳩の地で、皇子と育む愛の尊さを実感しています。
厩戸皇子も彼女との愛情の中で人間平等の思想を見出し、
戦のない平和な新しい国造りに邁進する決意をします。
満開の桜のもと、2人の愛は春の斑鳩の祝福を受けます。
〈特典〉
・メイキング映像
・98ページのオールカラーの豪華冊子
〈キャスト〉
厩戸皇子(聖徳太子):深見東州
蘇我馬子:栗林義信
刀自古:岩井理花
炊屋姫(推古天皇)杉野麻美
小野妹子:伊達英二
泊瀬部大王(崇峻天皇):牧川修一
慧慈:多田康芳
救世観音:渡邊他賀男(現:渡邊荀之助)
(宝生流能楽師 重要無形文化財指定保持者)
総合プロデューサー:深見東州
台本・演出:大島尚志
音楽監督:栗林義信
指揮:山田慶一
管弦楽:東京ニューフィルハーモニック管弦楽団
合唱:聖徳太子合唱団
バレエ:スターダンサーズ・バレエ団
制作:NPO法人 世界芸術文化振興協会(IFAC)
2002年11月14日 新宿文化センター大ホールにて収録