中国には、「正史」と呼ばれる正統史書が、膨大な巻数ある。そのアウトラインを、速くつかむ要求に応えたものの一つが、『十八史略』である。『十八史略』は、単なるダイジェストではなく、独自の価値観で編纂された部分もあり、お金儲けの秘訣などという、誰でも知りたがる事が、さらりと書いてある。「正史」を逸脱した面は、本書の俗ではあるが、面白さの秘密でもある。
中国には、「正史」と呼ばれる正統史書が、膨大な巻数ある。そのアウトラインを、速くつかむ要求に応えたものの一つが、『十八史略』である。『十八史略』は、単なるダイジェストではなく、独自の価値観で編纂された部分もあり、お金儲けの秘訣などという、誰でも知りたがる事が、さらりと書いてある。「正史」を逸脱した面は、本書の俗ではあるが、面白さの秘密でもある。