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激動のカンボジアを生きぬいて

海外著者の本

激動のカンボジアを生きぬいて

「未来の光孤児院」院長ヌオン・パリー自伝  

ヌオン・パリー 著
福岡佐智子 訳

判型:四六ソフト
ページ数:169
初版年月日:2005/03/18
ISBN:4-8133-1867-3
税込定価:1,620円

内容紹介

【日本図書館協会・選定図書】

 未来へ繋ぐノンフィクション・ストーリー
悪夢のポル・ポト政権下、大切なものはすべて失った。
度重なる命の危機、生きる希望もなく、翻弄された運命から蘇って、いま新たなる使命に生きるしなやかな人生記。
著者は、マザーテレサ、ダライ・ラマも受賞したマグサイサイ賞を受賞。


[より詳しく内容紹介]
ファリー ヌオンは、国営ガラス工場に勤める夫、スイー タンとの間に2人の子供に恵まれ、フランス留学で身に着けた語学を生かして働く、幸せな生活を送っていた。

幸せなカンボジア女性を、狂乱の半生に突き落としたポルポト政権17年の悪夢。
処刑、密告、暴行、強姦、強制労働、難民キャンプ・・・・
「大きな象」といわれる隣接する国々の覇権政策により翻弄され、人間としての誇りも、生きる喜びも、家族の幸せも、みんな失ってしまったファリー ヌオン。

しかし、ファリー ヌオンは生き抜いた。
夫を失い、妹を失い、長女が病に倒れ、それでもファリー ヌオンは生き抜いた。
そして、今、プノンペン市内に「未来の光」孤児院を運営し、祖国カンボジアの、未来を担うかもしれない孤児300人を育て、教え続けている。

こうしたファリー ヌオンの献身的で、果敢な人生に対し、フランス政府は1993年フィガロ賞と賞金16,000フランを送り激励、フィリピン政府は、1998年、アジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を贈り、賞金50,000ドルは施設の改善に生かされた。


「シクラメンのかほり」の甘い歌声が日本の女性の心をくすぐり、「タワーリング インフェルノ」「ジョーズ」に喚声が聞こえた1975年、
クメールルージュに占領されたカンボジアの首都、プノンペンでは、32歳のファリー ヌオンが、2人の子供を抱え、強制労働の末に過労死した夫、スイー タンの亡骸を前に呆然としていた。

「微笑み返し」のキャンデイーズ、「プレーバック?」の山口百恵が人気絶頂だった1978年。34歳のファリー ヌオンは、ポルポト軍の圧制に苦しみながら、カボチャやココナッツのお菓子を作って売り、子供達を養っていた。

「関白宣言」「魅せられて」「ヤングマン」が日本中に流れていた1979年。ファリー ヌオンは、クメールルージュ、タイ兵、ベトナム兵の魔手を逃れて、難民キャンプに逃げ込むことに成功。このキャンプに13年も止まることになろうとは、夢にも考えなかった。


ファリー ヌオンがキャンプを離れ、故郷のプノンペンに帰ることが出来たのは1992年。
日本中が、バルセロナオリンピック水泳女子200メートル平泳ぎで岩崎恭子の金メダル、有森裕子、田村亮子らの活躍に熱狂していた年である。時に、ファリー ヌオン49歳。
プノンペンには9人の未亡人、91人の孤児を連れての帰郷だった。
これが「未来の光」孤児院の始まりである。

ファリー ヌオンの凄まじくも逞しい半生は、生きる目的も、手段も失いつつある日本の若者の人生に一筋の明かりを灯すことだろう。

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